寄港地の翌日はGET講座がお休みなのだが、私はパナマ運河を寄港地と勘違いし、この日のGETを無断欠席してしまった。
 私の先生は優しい人で「病気になったのかも」と心配してくださっていたそうだ。
 ニュアンスからすると、新聞に打ち込みすぎて病気になったのではと心配している風だったが、あながち的を外しているわけではない…。
 GETの先生方も個性色々で、サボって来なくなっても放置だったり心配したりと対応も様々だ。
 中には激しい教育方針の熱血先生もおり、サボってばかりいると部屋にまで迎えに来る。
 ブッカーメンバーの一人がサボった君で、部屋にまで来たとぼやいている。
 彼は同室の人が、先生を至極あっさり部屋に入れてしまったことに文句を言っているが「KILL YOU!(←というキメ台詞の映画があったそうな)」の勢いで入ってきたら、私だって迷い無く同居人を売る。
 GETの先生は交代で英文新聞の校正を担当しており、その時にやってきて、当日サボっていた彼と目が合おうものなら、首根っこを掴んで連れて行きそうな迫力だ。
 当人同士が楽しんでやっているようなので、みんな手を出さないでいた。というか、一緒にしめられるのは御免である。