本当のファイナルイベント [地球一周の船旅]
この日の夜遅くから、スタッフさんたち主催による、本当に最後の最後、本物のファイナルイベントがあるとのこと。
スタッフさんたちがお金を出し合い、ビール一杯付けてくれるというので行ってみることにした。
しかし、薄給のスタッフさんたちのことを思うと、ビール一杯もやや胸が痛む。
スタッフさんたちがお金を出し合い、ビール一杯付けてくれるというので行ってみることにした。
しかし、薄給のスタッフさんたちのことを思うと、ビール一杯もやや胸が痛む。
新聞局閉局式 [地球一周の船旅]
ブッカーやPAは、キッズルームやパシフィックなどの特殊な部屋で行われたが、新聞局の閉局式はいつもどおり、「あん」と呼ばれる畳のスペースで行われた。
ブッカーさんが気を使ったのか、「みんなで海を見に行こう!」という一文が添えられていたが、どうもそんな雰囲気ではない。
新聞局はパッキングデーの荷物持ち出しが終わると、新聞局で最後の写真撮影をした。
何も無くてがらんとした場所だけど、メンバーが揃っている。それだけでもいい。
そして、他の船内チームにも贈られたのだが、新聞局へピースボートスタッフから御礼の言葉を寄せ書きした紙が贈られた。
無論捨てるわけにはいかないので、みんなで回し読みした後、多数決?で私が引き取ることになった。
ブッカーさんが気を使ったのか、「みんなで海を見に行こう!」という一文が添えられていたが、どうもそんな雰囲気ではない。
新聞局はパッキングデーの荷物持ち出しが終わると、新聞局で最後の写真撮影をした。
何も無くてがらんとした場所だけど、メンバーが揃っている。それだけでもいい。
そして、他の船内チームにも贈られたのだが、新聞局へピースボートスタッフから御礼の言葉を寄せ書きした紙が贈られた。
無論捨てるわけにはいかないので、みんなで回し読みした後、多数決?で私が引き取ることになった。
パッキングデー [地球一周の船旅]
世界の終わりが来ても詰め込まれまいと思われていた私の荷物が、なんとか二つのトランクに収まっていた。
部屋は適当に片付き、クローゼットも最終日に着るものがかけられているのみだ。
たんすの引き出しも空っぽになり、星座関係の本も全てトランクに詰め込まれた。
幾冊かの本と、暇つぶし用のゲーム機はトランクに詰めなかった。
なにせ、トランクを引き取りに来るスタッフさんが来るまでが長く、大体の時間は決まっていても、その間は部屋に居なければならない。
加えて、バーなどは現金支払いとなってしまい、日本円があまり無い私は使用できない。
自動販売機も先日終了していた。そのことを通りかかったご近所部屋の住人に話すと、「じゃあ、買い込んでおかないと」と走っていってしまった。
「あと少しで横浜に着くのに…」
私の言葉は誰もいない廊下にむなしく響いた。
部屋は適当に片付き、クローゼットも最終日に着るものがかけられているのみだ。
たんすの引き出しも空っぽになり、星座関係の本も全てトランクに詰め込まれた。
幾冊かの本と、暇つぶし用のゲーム機はトランクに詰めなかった。
なにせ、トランクを引き取りに来るスタッフさんが来るまでが長く、大体の時間は決まっていても、その間は部屋に居なければならない。
加えて、バーなどは現金支払いとなってしまい、日本円があまり無い私は使用できない。
自動販売機も先日終了していた。そのことを通りかかったご近所部屋の住人に話すと、「じゃあ、買い込んでおかないと」と走っていってしまった。
「あと少しで横浜に着くのに…」
私の言葉は誰もいない廊下にむなしく響いた。
航跡 [地球一周の船旅]
新聞局に戻って最後の新聞をあちこちいじっていると、局長がやってきた。
もう最後の新聞はできているのかと聞かれたので、明日局員をかき集めて最後のメッセージを書いてもらいます、それで終わりですと言うと、甚くがっかりされたご様子だった。
もう最後の新聞はできているのかと聞かれたので、明日局員をかき集めて最後のメッセージを書いてもらいます、それで終わりですと言うと、甚くがっかりされたご様子だった。