洋上夏祭り [地球一周の船旅]
寄港地の翌日はGET講座がお休みなのだが、私はパナマ運河を寄港地と勘違いし、この日のGETを無断欠席してしまった。
私の先生は優しい人で「病気になったのかも」と心配してくださっていたそうだ。
ニュアンスからすると、新聞に打ち込みすぎて病気になったのではと心配している風だったが、あながち的を外しているわけではない…。
GETの先生方も個性色々で、サボって来なくなっても放置だったり心配したりと対応も様々だ。
中には激しい教育方針の熱血先生もおり、サボってばかりいると部屋にまで迎えに来る。
ブッカーメンバーの一人がサボった君で、部屋にまで来たとぼやいている。
彼は同室の人が、先生を至極あっさり部屋に入れてしまったことに文句を言っているが「KILL YOU!(←というキメ台詞の映画があったそうな)」の勢いで入ってきたら、私だって迷い無く同居人を売る。
GETの先生は交代で英文新聞の校正を担当しており、その時にやってきて、当日サボっていた彼と目が合おうものなら、首根っこを掴んで連れて行きそうな迫力だ。
当人同士が楽しんでやっているようなので、みんな手を出さないでいた。というか、一緒にしめられるのは御免である。
さて、この日は洋上夏祭り。
浴衣の着付けが12時半からあり、自分で着られない人は着付けの人に頼んで着せてもらう。
遅くなると新聞の締め切りも近くなり、みんなで時間を融通しあい、交代で浴衣を持って着付け部屋に行く。
着付けの担当は、いつもよぽよぽした雰囲気のおばあさんだったが、この時はいつもの何十倍もしゃきっとしていた。自分の得意なことをしているとき、人は一番輝いて見える。
私の浴衣は、季節柄買うことが出来ず、最終的に母のものを借りてきていた。
草履は全くサイズが合わず、部屋でそのまま箱にしまわれた。代わりに、草履に見えなくもないベトナムで買ったビーチサンダルをはく。
このビーチサンダルは、ベトナムのハン市場で7000ドンばかりで買ったのだが、ベトナム出航数日後に履いてみて新聞局に行こうとしたら、隣の部屋の前でサンダルの皮がぺろんと剥がれた。
はがれたのは足を乗せるところで、見ると紙のようなものを加工して、軽く貼ってあっただけのものだ。
あわててピースボートセンターに行くと、新聞局の机になぜかガムテープが置かれていて、それを数センチ拝借して張り合わせて難を逃れた代物だ。
履いてすぐに壊れた点を除けば、履き心地は非常に良い。
話は戻って浴衣だが、母のもので丈があわない。
着付けのおばあさんはすぐに見抜き、おはしょり無しで着付けてくれた。モノが良いから大事になさいと送り出されたが、とにかく腹部がきつい。
新聞局に戻ってふーふー言いつつ、これは思った以上に太ったのかもと焦っていると、帰ってくる人くる人みなふーふー言っている。
ブッカーを手伝っている老婦人がいるのだが、その方まで「まぁきつい」と言いながら帰ってきたので、これはきついものなのだと理解した。
新聞局の青年もやはりふーふー言いつつ戻ってきて、自己流で着ていたら着付けのおばあさんに見つかり「男の子がそんな着方をしては駄目よ」と帯を締めなおされたという。
帯で胴体が固定されているので、新聞もブッカーもみなキーボードが遠く感じる。
着物や浴衣はパソコンが無い時代の代物なので仕方がないが、ある程度これらの機器を使用するときに、姿勢があまり良くないことになっているのではとも感じる。
いち早く着付けを終えた新聞とブッカーに目をつけ、写真スタッフを手伝っている子が「風流な新聞&ブッカー」というタイトルで一枚写真を撮ってくれた。
さっきまでひーひーふーふーうなっていたのに、カメラを向けられたら全員にこやかにピース。写真とは不思議なものだ。
夏祭りは盆踊りやお神輿、浴衣コンテストなどが行われる。
マーティン・ブラザーズの余興もあり、彼らの眼に日本の祭がどう映ったかわからないが、彼らはいつでも楽しそうだ。
レストラン&居酒屋部門も、お祭らしい焼きそばやラムネなどを売る。
企画部門はお化け屋敷も作り、これは満員御礼すぎて入場制限がかかり、見に行った人たちが入れなかったと文句を言いつつ帰ってきた。
運よく入れた人の話では、怖すぎて今夜トイレに一人で行けるか危ういとまで言っていた。
大袈裟なのか本当なのか、私は見ていないからわからない。が、かなり気合を入れたものだろうということは、企画サイドの雰囲気からなんとなく察することが出来る。
このお祭で私が参加できたのはビンゴ大会だけで、ビンゴカードを事前に買っていたため、無駄に出来ないと参加した。
当然、一枚しか買っていないのでビンゴは当たらなかった。
すると、今度は敗者復活の逆ビンゴ大会をするという。
これは、ビンゴのナンバーが出たら負けという大会で、不運なことには定評がある私は良い所まで勝ち残ったが、運の女神に気が付かれたようで、手持ちの数字が出て負けてしまった。
つらつらと展示物を見ていくと、神社まであった。
時差イベントに出た『時差の神様』が着ていたものが展示されている。
お賽銭箱にはお金ではなく、プルタブを入れてくださいとあった。
お祭も新聞製作も終わり、部屋に戻って気がついた。
全然着崩れしていなかったのだ。
やはり、着付け師さんの着付けは素晴らしい。
私の先生は優しい人で「病気になったのかも」と心配してくださっていたそうだ。
ニュアンスからすると、新聞に打ち込みすぎて病気になったのではと心配している風だったが、あながち的を外しているわけではない…。
GETの先生方も個性色々で、サボって来なくなっても放置だったり心配したりと対応も様々だ。
中には激しい教育方針の熱血先生もおり、サボってばかりいると部屋にまで迎えに来る。
ブッカーメンバーの一人がサボった君で、部屋にまで来たとぼやいている。
彼は同室の人が、先生を至極あっさり部屋に入れてしまったことに文句を言っているが「KILL YOU!(←というキメ台詞の映画があったそうな)」の勢いで入ってきたら、私だって迷い無く同居人を売る。
GETの先生は交代で英文新聞の校正を担当しており、その時にやってきて、当日サボっていた彼と目が合おうものなら、首根っこを掴んで連れて行きそうな迫力だ。
当人同士が楽しんでやっているようなので、みんな手を出さないでいた。というか、一緒にしめられるのは御免である。
さて、この日は洋上夏祭り。
浴衣の着付けが12時半からあり、自分で着られない人は着付けの人に頼んで着せてもらう。
遅くなると新聞の締め切りも近くなり、みんなで時間を融通しあい、交代で浴衣を持って着付け部屋に行く。
着付けの担当は、いつもよぽよぽした雰囲気のおばあさんだったが、この時はいつもの何十倍もしゃきっとしていた。自分の得意なことをしているとき、人は一番輝いて見える。
私の浴衣は、季節柄買うことが出来ず、最終的に母のものを借りてきていた。
草履は全くサイズが合わず、部屋でそのまま箱にしまわれた。代わりに、草履に見えなくもないベトナムで買ったビーチサンダルをはく。
このビーチサンダルは、ベトナムのハン市場で7000ドンばかりで買ったのだが、ベトナム出航数日後に履いてみて新聞局に行こうとしたら、隣の部屋の前でサンダルの皮がぺろんと剥がれた。
はがれたのは足を乗せるところで、見ると紙のようなものを加工して、軽く貼ってあっただけのものだ。
あわててピースボートセンターに行くと、新聞局の机になぜかガムテープが置かれていて、それを数センチ拝借して張り合わせて難を逃れた代物だ。
履いてすぐに壊れた点を除けば、履き心地は非常に良い。
話は戻って浴衣だが、母のもので丈があわない。
着付けのおばあさんはすぐに見抜き、おはしょり無しで着付けてくれた。モノが良いから大事になさいと送り出されたが、とにかく腹部がきつい。
新聞局に戻ってふーふー言いつつ、これは思った以上に太ったのかもと焦っていると、帰ってくる人くる人みなふーふー言っている。
ブッカーを手伝っている老婦人がいるのだが、その方まで「まぁきつい」と言いながら帰ってきたので、これはきついものなのだと理解した。
新聞局の青年もやはりふーふー言いつつ戻ってきて、自己流で着ていたら着付けのおばあさんに見つかり「男の子がそんな着方をしては駄目よ」と帯を締めなおされたという。
帯で胴体が固定されているので、新聞もブッカーもみなキーボードが遠く感じる。
着物や浴衣はパソコンが無い時代の代物なので仕方がないが、ある程度これらの機器を使用するときに、姿勢があまり良くないことになっているのではとも感じる。
いち早く着付けを終えた新聞とブッカーに目をつけ、写真スタッフを手伝っている子が「風流な新聞&ブッカー」というタイトルで一枚写真を撮ってくれた。
さっきまでひーひーふーふーうなっていたのに、カメラを向けられたら全員にこやかにピース。写真とは不思議なものだ。
夏祭りは盆踊りやお神輿、浴衣コンテストなどが行われる。
マーティン・ブラザーズの余興もあり、彼らの眼に日本の祭がどう映ったかわからないが、彼らはいつでも楽しそうだ。
レストラン&居酒屋部門も、お祭らしい焼きそばやラムネなどを売る。
企画部門はお化け屋敷も作り、これは満員御礼すぎて入場制限がかかり、見に行った人たちが入れなかったと文句を言いつつ帰ってきた。
運よく入れた人の話では、怖すぎて今夜トイレに一人で行けるか危ういとまで言っていた。
大袈裟なのか本当なのか、私は見ていないからわからない。が、かなり気合を入れたものだろうということは、企画サイドの雰囲気からなんとなく察することが出来る。
このお祭で私が参加できたのはビンゴ大会だけで、ビンゴカードを事前に買っていたため、無駄に出来ないと参加した。
当然、一枚しか買っていないのでビンゴは当たらなかった。
すると、今度は敗者復活の逆ビンゴ大会をするという。
これは、ビンゴのナンバーが出たら負けという大会で、不運なことには定評がある私は良い所まで勝ち残ったが、運の女神に気が付かれたようで、手持ちの数字が出て負けてしまった。
つらつらと展示物を見ていくと、神社まであった。
時差イベントに出た『時差の神様』が着ていたものが展示されている。
お賽銭箱にはお金ではなく、プルタブを入れてくださいとあった。
お祭も新聞製作も終わり、部屋に戻って気がついた。
全然着崩れしていなかったのだ。
やはり、着付け師さんの着付けは素晴らしい。
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