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ムーンライトアワー [地球一周の船旅]

 船の照明はブリッジが管理しており、基本的に消すことは出来ない。
 客船で外を煌々と照らす灯りは、「客船がここにいる」ということを示すためでもあるという。
 船がエンジンを動かす限り、電気も止まらないので電気代の心配は基本的に無い。

 そんな照明を消す機会が、このクルーズでは何度かあった。
 全てが星関連のイベントで、この日もカリブ海の真ん中で、夜、プールデッキの照明が消されることになっていた。
 
 最初は星空がどーのという話だったのだが、私が月齢17~18で、その時間帯は月が出ているかもしれないとのことで、名称がムーンライトアワーになった。
 月は出ていても構わないのだが、星座を探すとなるとちょっぴり邪魔である。

 星空がどーのとくると、やはり私にお鉢が回り、30分くらい星空解説をすることとなった。
 新聞には音楽を流すとしか出していないので、サプライズ的な解説だ。

 しかし、紅海で一回上がりすぎて星座講座は失敗している。
 少人数相手ならばナントカなるが、大人数で大丈夫だろうかとしばし悩む。
 パナマの記事も無事にチェックを通ると、今度は星解説が悩みどころだ。
 実のところ、ネタは用意していない。

 もうなるようになれと会場に行ったが、企画スタッフさんが相方をしてくれて、漫才のような漫談のようなコントのような感じで進めることができた。
 ネタを用意していないのと、スエズ沖で頭が真っ白事件もあるので不安だと口にしていたので、相方を務めてくれたのだろう。
 時間も30分ほどで、なんとか噛まず滑らずに済んだ。
 二ヶ月か三ヶ月程度だと、星の位置もそれほど変わらないので、もう大体覚えたも同然だったのも幸いした。
 「では、この後は音楽を聴きながらゆったりお楽しみください」とのアナウンスが流れると、どっと疲れたがスエズ沖ほどではなかった。

 仲間がいると進めやすい。フォローしあえる。
 それは私にとっては久々の感覚で、それを取り戻せたのはピースボートに関わり始めてからだった。
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