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ジャマイカとボブ・マーリーと7ページ分の原稿 [地球一周の船旅]

 ジャマイカと聞いて、陸上短距離のウサイン・ボルト選手を思い出せばかなり上々だ。
 コーヒー好きならば、ブルーマウンテンの産地だとわかるだろう。
 音楽でも、レゲエ音楽が好きな人ならば、その聖地と思い出す人もいるだろう。
 ラテン諸国の中でも、カリブ海の真ん中に浮かぶ陽気なジャマイカン。
 そんなイメージのジャマイカへ、明日寄航する。

 私は芸能関係に疎く、国内のタレントや俳優女優、アイドル、歌手、お笑い芸人など、ほとんどがよくわからない。
 ジャマイカといえばレゲエ!という中、レゲエすらもよく知らない状態。
 船内ではレゲエに詳しい方がいて、その人がボブ・マーリーについての記事を書いてくれることになっていた。
 レゲエといえば、ボブ・マーリー。
 それすらもわからない私は、当然ながらジャマイカ担当から外れていた。

 しかし、記事を構成する役目の局員さんが、悩みながら戻ってきた。
 どうもその方は、レゲエとボブ・マーリーに対するリスペクトと愛が深すぎて、7ページに及ぶ原稿を書いてしまったのだという。自分では切ることが出来ないので、参考資料としてくれ。好きに切って使って構わないといわれて、7ページの記事をもらってきたのだという。
 これは、グダンスクで私が書いた4ページをはるかに上回る。
 個人的に、この記録は破られまいと思っていたので、正直驚いた。恐らく、7ページは未来永劫破られない記録となるかもしれない。
 それにしても、私はレゲエがわからない。ボブ・マーリーだって、さっき初めて聞いたのだ。文章校正こそできるが、それ以上の力にはなれない。
 局員さんは一言いった。
 「頑張る」
 局員さんは頑張った。苦悶し、切っては貼りを繰り返し、どこが重要か悩み抜いて、記事を上げたら明日のジョーのごとく燃え尽きてしまっていた。

 さて、ここで簡単にボブ・マーリーとレゲエを語ってみる。
 レゲエはジャマイカから発祥した音楽で、首都キングストンのスラム街に住む不良少年たちが完成させたという。
 レゲエに乗せてラスタの精神を広めたのがボブ・マーリーだ。
 ラスタとは、宗教のような、教義のような、ライフスタイルのような、まぁ、縛られないがそんな感じのものだ。
 自分の身体に刃物を入れることを禁じているラスタは、髪の毛を切ることも許されない。
 そのため、頭髪が絡まって、ふわふわの棒状になった髪形となる。これがドレッドロックスという髪型なのだそうだ。
 また、食べ物も自然食を食べる。基本的に菜食主義で、調味料も駄目とか、酒も駄目とか色々あるが、どれを守っているかは人それぞれのようだ。チキンなどに限って肉食をする人もいるらしい。
 また、ドレッドロックスではないラスタもいるようだ。
 ボブ・マーリーはジャマイカで暴動が起こるほど激しく争っていた二大政党をも和解させたという。
 レゲエのコンサートに、その二大政党のボスを呼んで和解させたというのだから、相当な人気と実力の持ち主だったのだろう。

 ちなみに、ラスタでは大麻は神聖な植物とされているそうで、ジャマイカでは普通に売っているとのこと。
 当然、ジャマイカ寄航の新聞には次の文言が載る事になる。
 「大麻や薬を買わない!!」
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