アイリッシュナイト

　ダブリン寄港の前夜、この日はアイリッシュナイトという企画が催されていた。
　新聞局員共通の狙いは「ギネスビール」。
　ギネスビールを楽しみに、みんなで新聞作成に励んでいると…。
　「もう売れ切れたって！」
　がくっ!　ミ(ノ;_ _)ノ =3

　早い。早すぎる。

　アイルランドといえば、クローバーのシャムロックから来る緑の色。
　カトリック教徒の象徴で、一面の草原の色でもある緑は、アイルランドの色だという。
　ということで、緑色のコンテストなども開かれるという。

　コンテストに出ないが、とりあえず緑のものを何か身につけようと探すと、出てきたのは緑色の龍のぬいぐるみキーホルダー。龍と言ってもアーサー王が退治するようなドラゴンではなく、和風の、ラーメンの容器に描かれているような龍である。
　それを船内用のミニバッグにつけていたが、ものがモノだけに、ほとんど気づかれなかったという話。

　ちなみに。
　「ギネスないならもういいかー…」と、新聞＆ブッカーの飲み会に繰り出してしまい、結局、船上アイリッシュパブには行かなかった。
　
　オセアニック号は潮位の関係で、ダブリン港への入港が早まり、この飲み会の間に船はダブリン港オーシャンピアー３３番埠頭に着いた。
　しかし、入国審査手続きができないので、船から出ることは出来ない。
　みな、灯火管制のためにカーテンで遮蔽された窓を、カーテンの隙間から覗き見てみる。
　外は暗く、ポツリポツリと街灯らしき明かりが見えた。それ以外は闇で、どうもこの埠頭は街からかなり離れてしまっているようだ。

　この「潮位の関係」が、後日…問題となる。