幸福の国

　個人的に、あとは一部の乗船者にとっては散々だったデンマークだが、本当は幸福の国である。
　高税率だがそれがきちんと福祉に回っているので、国民の不満は少ないようだ。
　生活保護なども保証されているので、働かずにいても生きていくことはできる。
　老後は貯金などなくとも、きちんと生活することが出来る。

　ただし、所得税も５０％ほどあるようなので、高額所得者は海外に行ってしまう。頭脳の海外流出など、問題もあるようである。

　自転車で街中を走ったが、確かに自転車レーンがある場所は走りやすい。
　しかし、基本石畳の都市なので、ウッカリそこに入り込めば尻が痛くて自転車で走ってなどいられない。
　シティバイクではなく、自分の自転車で走れれば多少は快適に動けただろうと思う。

　一つの店で３００デンマーク・クローネ以上の買い物をすれば、税金は還付されるというが、それほどの買い物はしなかった。
　そして、シティバイクに乗るなら借りた場所に返すのが一番安全だ。
　さらに、雨が降るとビニール傘を売る屋台が出るが、１本１００クローネと高額なので、自分で折りたたみの傘でも持って歩くのがいいだろう。

　総括としては、住むには良い国、旅行はツアーで。といったところか。