そういえばアフリカ~エジプト・ポートサイド2日目ex.2~ [寄港地]
ポートサイドの町には、19時ごろに戻ってきた。
アラビア語はマッタクわからないが、コーラなどは看板の色味でわかる。外資系のスーパーも出店しているとのことだ。
私は船内で食事をしてから、カメラを手にデッキをぶらついていた。
ピラミッドのあたりでは、呪いの砂に侵食されてデジタルカメラを壊した人もいたが、私はカメラに極力気を配り、砂がいかにも多そうな場所では使い捨てカメラを使用していたので、デジカメは無事だった。
補足すると、砂漠や砂地で注意すべきは砂粒より風に舞う砂埃である。
目には見えないほどの微細な砂埃は、繊細なデジタル機器を侵す呪いの砂と化す。特に、レンズを出し入れするタイプは注意が必要だ。熱い砂漠ではバッテリーの消耗も激しいが、砂埃の中でバッテリー交換なぞ愚の極みだ。
自信がないという人は、防水機能があるカメラを買うと良いかもしれない。自分がカメラを買いに行った際、確かそんなカメラがあったような気もするが、とりあえずは電気屋の店員に聞くのがいいだろう。
話を戻して。
街の上には金星と三日月が揃っていて、カメラを向けてみたがどうにもうまく写らない。
運河の方に目を向けると、貨物船が行き来しているのが見える。
日が暮れ、街中は段々と灯がつき始める。それに反比例するように、港に出店していた露店は撤退しつつあった。
22時に予定通り出航。
去り行くポートサイドの灯を見ていて、はっと気が付いた。
砂漠の暑さばかりに失念していたが、ここはアフリカ大陸の一端であり、私はアフリカに上陸していたのだ。
エジプトといえば古代王朝の面影が残る古い国と思われがちだが、イギリスに植民地支配されていた歴史がある。
アフリカ大陸で独立年が不明なほど古い独立国はエチオピアだ。
エチオピアは秋の星座神話の代表である、アンドロメダ姫の国。
昔のギリシャやローマの人には、アフリカは神秘の国だった。今の星座神話を見るとアンドロメダ姫は白人の美姫と描かれるが、エチオピアだから当然黒人の姫である。
肌の色も含めて、多神教だった昔のローマやギリシャはアフリカを神秘の世界としていたのだろう。
私は広大なアフリカ大陸の一端の、乾燥した一地域しか見なかった。
しかし、熱帯雨林の地帯に行きたいとかは特に思わなかった。
熱射病を二回も発症すれば、いかに自分が暑さに弱いかわかったからである。
斯様なくだらぬことを考えている間にも、オセアニック号はどんどんとアフリカ大陸から離れ、地中海を進み始めていた。
アラビア語はマッタクわからないが、コーラなどは看板の色味でわかる。外資系のスーパーも出店しているとのことだ。
私は船内で食事をしてから、カメラを手にデッキをぶらついていた。
ピラミッドのあたりでは、呪いの砂に侵食されてデジタルカメラを壊した人もいたが、私はカメラに極力気を配り、砂がいかにも多そうな場所では使い捨てカメラを使用していたので、デジカメは無事だった。
補足すると、砂漠や砂地で注意すべきは砂粒より風に舞う砂埃である。
目には見えないほどの微細な砂埃は、繊細なデジタル機器を侵す呪いの砂と化す。特に、レンズを出し入れするタイプは注意が必要だ。熱い砂漠ではバッテリーの消耗も激しいが、砂埃の中でバッテリー交換なぞ愚の極みだ。
自信がないという人は、防水機能があるカメラを買うと良いかもしれない。自分がカメラを買いに行った際、確かそんなカメラがあったような気もするが、とりあえずは電気屋の店員に聞くのがいいだろう。
話を戻して。
街の上には金星と三日月が揃っていて、カメラを向けてみたがどうにもうまく写らない。
運河の方に目を向けると、貨物船が行き来しているのが見える。
日が暮れ、街中は段々と灯がつき始める。それに反比例するように、港に出店していた露店は撤退しつつあった。
22時に予定通り出航。
去り行くポートサイドの灯を見ていて、はっと気が付いた。
砂漠の暑さばかりに失念していたが、ここはアフリカ大陸の一端であり、私はアフリカに上陸していたのだ。
エジプトといえば古代王朝の面影が残る古い国と思われがちだが、イギリスに植民地支配されていた歴史がある。
アフリカ大陸で独立年が不明なほど古い独立国はエチオピアだ。
エチオピアは秋の星座神話の代表である、アンドロメダ姫の国。
昔のギリシャやローマの人には、アフリカは神秘の国だった。今の星座神話を見るとアンドロメダ姫は白人の美姫と描かれるが、エチオピアだから当然黒人の姫である。
肌の色も含めて、多神教だった昔のローマやギリシャはアフリカを神秘の世界としていたのだろう。
私は広大なアフリカ大陸の一端の、乾燥した一地域しか見なかった。
しかし、熱帯雨林の地帯に行きたいとかは特に思わなかった。
熱射病を二回も発症すれば、いかに自分が暑さに弱いかわかったからである。
斯様なくだらぬことを考えている間にも、オセアニック号はどんどんとアフリカ大陸から離れ、地中海を進み始めていた。
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