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一日で一年分? [船上コラム・我思ふ]

 記者が持ってくる記事をチェックし、校正するのが校正担当の役目である。
 しかし、水先案内人関連の記事は、記者だけがその方に会っているので、これが誤字なのか本気なのか書いてくれと頼まれたジョークなのかもわからない時がある。

 水先案内人として、第69回クルーズのピレウス~ヘルシンキ間に乗船した田中優さんの講座「再処理工場に未来はない」という講座がこの日にあった。

 実は前日の新聞校正中、その記事の中に…
 『使用済み核燃料の再処理工場からは、1日で、原発が1年かけて排出する量の放射能が出ている』という文章が。

 「これ、1年になってますけど、1ヶ月のマチガイですかね?」
 「かもね~、聞いてみようか」
 などと無邪気な会話をしつつ、記者さんに話を聞くと…。

 「いえ、マチガイじゃなく1年分です(にっこり)」
 ((( ;゚Д゚))アワワワワ

 この時校正していた二人共に、コワくて話を聞きに行けなかったのは勿論だが、「原発は安全です!」と主張する文化人や電力会社のおエラ方が、どうして原発の近くに住まないのかもよ~くわかった。気がした。
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mitu-taka

私も「原発安全神話」を信じていた一人でした。
そう思っている人も多い今のうちに自然エネルギーでの
発電が促進されることを期待しています。
by mitu-taka (2012-07-25 11:13) 

rastaban

mitu-takaさん、こんばんは。

私はなんとなく原発依存していた感じですかね?
この記事を書いたのは2010年11月初頭で、今から見ると恣意的なものも感じますが、これを書いた当時も、船に乗っていた当時も、原発に対してほとんど危機感はありませんでした。

危ないものだという認識はあっても、それがどういうものかわかっていない。
池上彰さんの解説で、単に蒸気を出してタービンを回すだけの装置だということが、個人的には一番衝撃でした。

原発廃止論が一般の方々を中心に、官邸を囲むなどの抗議行動であらわれていますが、50基以上も増えるまで放置し、代価設備の案もなかったというこの問題を、これからどうしていくかも必要な議論だと思います。

地震をはじめとする自然災害に見舞われやすいこの国で、発電量をどうするのか、原発をどうするのか。
もう一回原発に問題が起きない限り、恐らくは長い時間、議論が続くことでしょう。
by rastaban (2012-07-25 23:42) 

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