巡礼の道をたどる~スペイン ア・コルーニャ~ [寄港地]
リアス式海岸という名前を、学生時代に習った人もいるだろう。沈降海岸のことで、日本では三陸海岸などの海岸線に見られる。
元々、リアスというのはスペイン北西部ガリシア地方の海岸線の名称だ。この地方では深い入り江のことをリアという。
オセアニック号がやってきたのは、スペイン北西部ガリシア地方の港湾都市、ア・コルーニャ。
8時に集合してバスに乗ろうとすると、8階の出入り口から転がり落ちるように出てくる一団が。
実は、最初出入り口は8階に設置される予定だった。しかし、潮位を読み間違えたのか何かを間違えたのか、8階の出入り口は危険極まりない傾斜角度となり、結果出入り口は5階になった。
その後、危険な8階出入り口は板で完全封鎖された。
閑話休題。
スペインでは交流プログラムをとっていた。
交流と言っても、地元民と交流する系統ではない。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ『巡礼の道』をたどる、というプログラムだ。
ア・コルーニャからバスで1時間。
出たばかりの頃は、素敵な青空だったのだが。
巡礼の道ハイキングの出発点となる町、メリデに移動した頃には…。
曇っている。雨降りそう。寒ッ!(((=_=)))ブルブル
雨が降りそうなので雨具(レインコート系)をお持ちくださいと言われていたので、皆雨も降っていないのに一斉にレインコートを着始める。それだけ寒かったのである。
この町の小さなパブでトイレを貸してくれるとのことだったが、1ユーロでミネラルウォーターを買って入ってくださいとのこと。それを事前の事前に言われていたにもかかわらず、船からの移動時間が1時間程度だったにもかかわらず、トイレにぞろぞろと人が並ぶのはある意味見事だった。パブもさぞかし儲かったことだろう。
さて、いよいよ巡礼の道ハイキング。
3つのグループに分かれて歩くが、ガイドさん、通訳さんの話のときに固まりすぎないようにするだけのこと。同じ道を100人以上が歩くことになる。
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道は、800㎞以上あるという。遠くはドイツなどから、ピレネー山脈を越え、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指して巡礼者は歩き続ける。
今年は10年に一度の聖ヤコブの年とかで、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者が多いとのこと。
私たちが今回歩く場所は、その800㎞の中の、ほんの5㎞である。
巡礼の道散策の開始地点には、古びた教会。
その奥には、石造りのロッカーのような建造物がある。
これはこの地域のお墓だそうだ。
縦一列が一つの家のものだそうで、納骨堂のようなものなのだろう。
よく見れば、花も手向けられている。
今回、ピースボートのツアーで歩く巡礼の道は、比較的歩きやすく、かといって街の中でもなく、自然が多い道なのだとのこと。
道の脇には動物が多い。
羊が草を食み、
馬の親子がのんびりとこちらを見ていて、
茶色の牛が群れているのが見えた。
巡礼の道は、たとえ小さな分岐路でも…
黄色の矢印が正しい道を指し示している。
森の中の道はまさに自然の道で、
小川を渡るための橋は、自然の石を並べただけのものである。
こういうところを歩くと滑って落ちる確立が高い私は、「ここで落ちたら記事がゴシップに…」と苦悩しつつナントカ無事に渡り終えた。このツアーについての記事を書く役を、仰せつかっていたからである。
対岸にピースボートのスタッフが立ち、手をとったり滑る場所に注意を向けさせたりして安全に渡らせていた。
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者は、ホタテ貝の貝殻がついた杖をつき、水筒代わりのひょうたんを携えているという。
そのため、巡礼の道を示す石碑や看板には、ホタテ貝が描かれている。
町に近くなると、家々が見え始める。
屋根が低く、石造りのような外壁に赤い屋根が特徴だ。
高床式の倉庫のようなものもあった。
メモ帳には「オレオ→高床式倉庫」などと書かれている。クッキーの一種のような名前だが、この地方ではそう呼ぶのだろう。きちんと説明は聞いていたのだろうが、もはや忘却の彼方である。
噴水のようなものもあった。
巡礼の道にあり、古そうなものだから何か謂れがあるのだろう。
この場所で、ハイキングは終了とのこと。
奥に見える教会は、巡礼者のための宿もやっているが、私たちは巡礼者ではないので入れない。
この教会の横手には、まだ巡礼の道の続きがあることを示す石碑が建っていた。
さて、たっぷり歩いてお腹が空いたところで昼食♪
本日はガリシア風の昼食だとか。
ガリシア地方の料理はパエリアのようなパッとした印象のものはないが、それなりに味わいがあるという。
固そうな雑穀パンが出されていて、ミネラルウォーターと有料で頼んだワインやビールが出される。
しかし、いつまで経ってもメイン料理が出てこない。
老若男女の差なく、みんなそろそろとパンに手を出し、「あ、うまい」「おいしい」との声が上がると、我慢していた人も手を出して…
スープが出てきた頃にはほぼパンは消え、メインの肉料理が来た頃にはほとんどのテーブルからパンは消え去っていた。
ツアーリーダーをしていたピースボートスタッフの人と通訳さんたちは、有料ドリンクの注文を受け付けていたので食事をする時間がなかったらしく、後でトイレに行くときにチラッと見たら忙しく食べていた。
食事の後は、バスで巡礼の道の終点であるサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう。
巡礼の道で大きなリュックサックを背負った巡礼者たちを見ているので、なんとなくズルしているような気分にもなる。
サンティアゴ・デ・コンポステーラは、町全体が教会のような印象を受ける。
目に付く建物はほぼ古く、カテドラル以外にも古い教会が多い。
いよいよ、巡礼者の最終目的地である、カテドラルに入る。
奥には聖ヤコブの像もあり、巡礼者なら入ることが出来るが、観光客は入ることが出来ない。
カテドラルには聖堂内の見取り図が掲げられている。どうも、この見取り図は今年のスペシャル版のようだ。
10のゼロが、ホタテ貝になっているのが面白い。
聖堂の外観は古びていて、悠久の歴史を感じる。
確かに、この場所は巡礼の道の終点にふさわしい場所なのだろう…。
「さて、自由時間は15分くらいなので、この間に買い物とかトイレ済ませてくださいね~」
Σ(^∇^;)えええええ~!
どえらくドタバタした買い物だったのは言うまでもない。
絵葉書と、巡礼の姿をした小さなフクロウの置物を買って、一緒にいた仲間たちと共に集合場所にドタバタ走っていったのも、またよき思い出かな。
元々、リアスというのはスペイン北西部ガリシア地方の海岸線の名称だ。この地方では深い入り江のことをリアという。
オセアニック号がやってきたのは、スペイン北西部ガリシア地方の港湾都市、ア・コルーニャ。
8時に集合してバスに乗ろうとすると、8階の出入り口から転がり落ちるように出てくる一団が。
実は、最初出入り口は8階に設置される予定だった。しかし、潮位を読み間違えたのか何かを間違えたのか、8階の出入り口は危険極まりない傾斜角度となり、結果出入り口は5階になった。
その後、危険な8階出入り口は板で完全封鎖された。
閑話休題。
スペインでは交流プログラムをとっていた。
交流と言っても、地元民と交流する系統ではない。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ『巡礼の道』をたどる、というプログラムだ。
ア・コルーニャからバスで1時間。
出たばかりの頃は、素敵な青空だったのだが。
巡礼の道ハイキングの出発点となる町、メリデに移動した頃には…。
曇っている。雨降りそう。寒ッ!(((=_=)))ブルブル
雨が降りそうなので雨具(レインコート系)をお持ちくださいと言われていたので、皆雨も降っていないのに一斉にレインコートを着始める。それだけ寒かったのである。
この町の小さなパブでトイレを貸してくれるとのことだったが、1ユーロでミネラルウォーターを買って入ってくださいとのこと。それを事前の事前に言われていたにもかかわらず、船からの移動時間が1時間程度だったにもかかわらず、トイレにぞろぞろと人が並ぶのはある意味見事だった。パブもさぞかし儲かったことだろう。
さて、いよいよ巡礼の道ハイキング。
3つのグループに分かれて歩くが、ガイドさん、通訳さんの話のときに固まりすぎないようにするだけのこと。同じ道を100人以上が歩くことになる。
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道は、800㎞以上あるという。遠くはドイツなどから、ピレネー山脈を越え、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指して巡礼者は歩き続ける。
今年は10年に一度の聖ヤコブの年とかで、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者が多いとのこと。
私たちが今回歩く場所は、その800㎞の中の、ほんの5㎞である。
巡礼の道散策の開始地点には、古びた教会。
その奥には、石造りのロッカーのような建造物がある。
これはこの地域のお墓だそうだ。
縦一列が一つの家のものだそうで、納骨堂のようなものなのだろう。
よく見れば、花も手向けられている。
今回、ピースボートのツアーで歩く巡礼の道は、比較的歩きやすく、かといって街の中でもなく、自然が多い道なのだとのこと。
道の脇には動物が多い。
羊が草を食み、
馬の親子がのんびりとこちらを見ていて、
茶色の牛が群れているのが見えた。
巡礼の道は、たとえ小さな分岐路でも…
黄色の矢印が正しい道を指し示している。
森の中の道はまさに自然の道で、
小川を渡るための橋は、自然の石を並べただけのものである。
こういうところを歩くと滑って落ちる確立が高い私は、「ここで落ちたら記事がゴシップに…」と苦悩しつつナントカ無事に渡り終えた。このツアーについての記事を書く役を、仰せつかっていたからである。
対岸にピースボートのスタッフが立ち、手をとったり滑る場所に注意を向けさせたりして安全に渡らせていた。
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者は、ホタテ貝の貝殻がついた杖をつき、水筒代わりのひょうたんを携えているという。
そのため、巡礼の道を示す石碑や看板には、ホタテ貝が描かれている。
町に近くなると、家々が見え始める。
屋根が低く、石造りのような外壁に赤い屋根が特徴だ。
高床式の倉庫のようなものもあった。
メモ帳には「オレオ→高床式倉庫」などと書かれている。クッキーの一種のような名前だが、この地方ではそう呼ぶのだろう。きちんと説明は聞いていたのだろうが、もはや忘却の彼方である。
噴水のようなものもあった。
巡礼の道にあり、古そうなものだから何か謂れがあるのだろう。
この場所で、ハイキングは終了とのこと。
奥に見える教会は、巡礼者のための宿もやっているが、私たちは巡礼者ではないので入れない。
この教会の横手には、まだ巡礼の道の続きがあることを示す石碑が建っていた。
さて、たっぷり歩いてお腹が空いたところで昼食♪
本日はガリシア風の昼食だとか。
ガリシア地方の料理はパエリアのようなパッとした印象のものはないが、それなりに味わいがあるという。
固そうな雑穀パンが出されていて、ミネラルウォーターと有料で頼んだワインやビールが出される。
しかし、いつまで経ってもメイン料理が出てこない。
老若男女の差なく、みんなそろそろとパンに手を出し、「あ、うまい」「おいしい」との声が上がると、我慢していた人も手を出して…
スープが出てきた頃にはほぼパンは消え、メインの肉料理が来た頃にはほとんどのテーブルからパンは消え去っていた。
ツアーリーダーをしていたピースボートスタッフの人と通訳さんたちは、有料ドリンクの注文を受け付けていたので食事をする時間がなかったらしく、後でトイレに行くときにチラッと見たら忙しく食べていた。
食事の後は、バスで巡礼の道の終点であるサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう。
巡礼の道で大きなリュックサックを背負った巡礼者たちを見ているので、なんとなくズルしているような気分にもなる。
サンティアゴ・デ・コンポステーラは、町全体が教会のような印象を受ける。
目に付く建物はほぼ古く、カテドラル以外にも古い教会が多い。
いよいよ、巡礼者の最終目的地である、カテドラルに入る。
奥には聖ヤコブの像もあり、巡礼者なら入ることが出来るが、観光客は入ることが出来ない。
カテドラルには聖堂内の見取り図が掲げられている。どうも、この見取り図は今年のスペシャル版のようだ。
10のゼロが、ホタテ貝になっているのが面白い。
聖堂の外観は古びていて、悠久の歴史を感じる。
確かに、この場所は巡礼の道の終点にふさわしい場所なのだろう…。
「さて、自由時間は15分くらいなので、この間に買い物とかトイレ済ませてくださいね~」
Σ(^∇^;)えええええ~!
どえらくドタバタした買い物だったのは言うまでもない。
絵葉書と、巡礼の姿をした小さなフクロウの置物を買って、一緒にいた仲間たちと共に集合場所にドタバタ走っていったのも、またよき思い出かな。
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