カンボジア地雷問題検証ツアー報告会

　ピースボートには様々なツアーがあるが、時には船を離れて陸を行く「オーバーランドツアー」というものもある。
　単なる観光のものが多いが、ピースボート「らしい」オーバーランドツアーもある。
　その「らしい」中で最大であろうものが、「カンボジア地雷問題検証ツアー」だろう。

　このツアーは単なる見聞で終わらず、帰ってきてから船内で報告会をする。
　その報告会が行われたのが、この日だった。
　
　知り合いが多数参加していたので、報告会を見に行く。

　世界中の紛争地帯、かつての紛争地帯、戦争があった場所、戦争している場所…
　地雷はカンボジアだけでなく、世界中いたるところに埋まっている。
　このツアーでは、カンボジアの地雷について行動を起こしている「ＣＭＡＣ」という団体が、受け入れ先になっている。
　ツアーの参加者が見てきたものは、実際の地雷やその処理作業、今まで集めた募金で作られた学校、そしてキリングフィールド。
　キリングフィールドは、第６９回クルーズが帰港した頃に、関係者が裁判にかけられたような話を聞いた。元々はポル・ポト政権化での収容所であり、刑場だった。
　未だに、発掘しきれない遺体が、カンボジアの地には多数埋まっているという。
　地雷、そして発掘しきれぬ遺体。
　どちらも、早くカンボジアの地からなくなることを祈る。

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