新旧混合の経済特区~中国・厦門(アモイ)~ [寄港地]
最初の寄港地アモイには、4月20日の朝7時。のはずだった。
しかし。
まさかの濃霧の只中に、オセアニック号は停泊していた。
どうも霧が湾内にたまってしまい、動かないらしい。
このままでは最初の寄港地からすっ飛ばす。という珍事件が起こりかねない。
クルーズディレクター以下、ピースボートのスタッフたちが、霧よ晴れろと念じる新興宗教のごときイベント開始。
その甲斐あってか天候の気まぐれか・・・
霧が薄らぎ、やがて晴れ、船はアモイ港に向かって航行を始めた。
やがて、アモイの町並みが見えはじめる。
入港予定から遅れること約半日。
どうも世界をお騒がせしたあの偽っぽいネズミと、なんかどこかで見たようなウサギに出迎えられ、オセアニック号はようやくアモイの客船ターミナルに横付けされた。
アモイは厦門と漢字で書き、アモイという呼び名はこの地に多く住むビンナン族の呼び方だそうだ。本来はシアメンと呼ぶらしい。英語の先生などには、シアメンと言わないと通じないこともあった。
台湾の対岸に位置し、経済特区として発展している都市である。
客船ターミナルの前には、マンションが続々と建設中で、売り出し用の広告も多数ターミナル内にはられていた。
観光名所も多数存在し、精進料理が有名なお寺や、コロンス島という自動車が走ってない島もある。
写真はコロンス島だが、有名なお寺にもコロンス島にも、残念ながら行っていない。
というのも、ターミナル前のタクシー乗り場は長蛇の列で、並ぶなら歩いてしまえと歩いてしまい・・・。
ある意味、真の馬鹿というか勇者というかと言うのが残り・・・。
途中でバスに乗れたものの、もう島まで行く気力がなかったのが、まぁ正直なところである。
無論、こんなことを書いている以上、私もその馬鹿の中の一人だったのだが。
愉快な、馬鹿げた行動ほど楽しいことはないものである。
一緒に行ったメンバーと中央の繁華街へ向かう。
メインストリートは露天が立ち並び、かなりの繁栄を見せている。
一歩通りを外れれば、まだ昔の中国との間のような場所が残り、非常に面白い町である。
夕食は日本的なラーメン屋。
中々の味だった。
繁華街の上を見上げれば、古き町がビルの上に残る。
洗濯物、開いたままの窓、全てが奇妙に懐かしいような不思議な色を町に与えている。
繁華街からほんの少し目を横に向けると。
古い町並みが夜の幻のようにそこにあり。
そしてまた、繁華街のまばゆいネオンが明るく光る。
マクドナルドやピザハットのような、外資の外食産業も進出していた。
日本の中華街のような、観光に特化した通りもあり。
いかにもといったお土産品を売る店が多く立ち並ぶ。
この町で私が一番行きたかったのはお茶屋で、本場の中国茶を、本場の淹れ方で飲んでみたいというのがまず目的だった。
お茶屋へ行くことができ、試飲もさせてもらえることになった。
個人的な意見としては、その国のお茶はその国の水にあうように作られているはず。
思ったとおり、やはり試飲したお茶は美味かった。
とはいえ、茶碗をあけるとすぐに注いでくる。サービスがいいのかなとその時は思ったのだが、どうもこの地のでは、茶碗をあけてはならないという風習があるらしい。
まるでわんこそばのように茶を注いでくるが、こちらは中国語がわからぬので止められない。美味いし、調子に乗って飲んでいたら、オナカがかなりたぽたぽになってしまった。
皆で茶を買ってナントカ店を辞し、最後はタクシーに乗って港へ戻ったが、どうも港の位置を運転手がカンチガイしたらしく、港のかなり手前で降ろされてしまった。
しかし、その土地の小売店の店が近くにあり、まだ時間もあったので、菓子を買ったりアイスを買ったりジュースを買ったりと、残った人民元を消費していると・・・。
帰船リミットがかなりヤバい状態に。
帰船リミットとは、この時間までに船上に帰ってこないとダメですよ~というボーダーライン。
これに遅れると船に乗り込めず、あまつさえ置いていかれてしまうという嫌なオマケつきである。遅れるわけにはいかない。
走りに走って、帰船リミット20分ほど前に、ギリギリターミナルに着く。まだお土産屋が開いていて、ピースボートの乗船客らが最後の人民元消費とばかりに群がっている。
まだ土産を買う人もそうでない人も、帰船時間になんとか間に合った。
約一時間後、船はアモイを離れ、夜の海上を進んでいく。
最初の寄港地で思い出深いこの都市は、再び立ち込めてきた霧の向こうに、淡く霞んで消えていった。
しかし。
まさかの濃霧の只中に、オセアニック号は停泊していた。
どうも霧が湾内にたまってしまい、動かないらしい。
このままでは最初の寄港地からすっ飛ばす。という珍事件が起こりかねない。
クルーズディレクター以下、ピースボートのスタッフたちが、霧よ晴れろと念じる新興宗教のごときイベント開始。
その甲斐あってか天候の気まぐれか・・・
霧が薄らぎ、やがて晴れ、船はアモイ港に向かって航行を始めた。
やがて、アモイの町並みが見えはじめる。
入港予定から遅れること約半日。
どうも世界をお騒がせしたあの偽っぽいネズミと、なんかどこかで見たようなウサギに出迎えられ、オセアニック号はようやくアモイの客船ターミナルに横付けされた。
アモイは厦門と漢字で書き、アモイという呼び名はこの地に多く住むビンナン族の呼び方だそうだ。本来はシアメンと呼ぶらしい。英語の先生などには、シアメンと言わないと通じないこともあった。
台湾の対岸に位置し、経済特区として発展している都市である。
客船ターミナルの前には、マンションが続々と建設中で、売り出し用の広告も多数ターミナル内にはられていた。
観光名所も多数存在し、精進料理が有名なお寺や、コロンス島という自動車が走ってない島もある。
写真はコロンス島だが、有名なお寺にもコロンス島にも、残念ながら行っていない。
というのも、ターミナル前のタクシー乗り場は長蛇の列で、並ぶなら歩いてしまえと歩いてしまい・・・。
ある意味、真の馬鹿というか勇者というかと言うのが残り・・・。
途中でバスに乗れたものの、もう島まで行く気力がなかったのが、まぁ正直なところである。
無論、こんなことを書いている以上、私もその馬鹿の中の一人だったのだが。
愉快な、馬鹿げた行動ほど楽しいことはないものである。
一緒に行ったメンバーと中央の繁華街へ向かう。
メインストリートは露天が立ち並び、かなりの繁栄を見せている。
一歩通りを外れれば、まだ昔の中国との間のような場所が残り、非常に面白い町である。
夕食は日本的なラーメン屋。
中々の味だった。
繁華街の上を見上げれば、古き町がビルの上に残る。
洗濯物、開いたままの窓、全てが奇妙に懐かしいような不思議な色を町に与えている。
繁華街からほんの少し目を横に向けると。
古い町並みが夜の幻のようにそこにあり。
そしてまた、繁華街のまばゆいネオンが明るく光る。
マクドナルドやピザハットのような、外資の外食産業も進出していた。
日本の中華街のような、観光に特化した通りもあり。
いかにもといったお土産品を売る店が多く立ち並ぶ。
この町で私が一番行きたかったのはお茶屋で、本場の中国茶を、本場の淹れ方で飲んでみたいというのがまず目的だった。
お茶屋へ行くことができ、試飲もさせてもらえることになった。
個人的な意見としては、その国のお茶はその国の水にあうように作られているはず。
思ったとおり、やはり試飲したお茶は美味かった。
とはいえ、茶碗をあけるとすぐに注いでくる。サービスがいいのかなとその時は思ったのだが、どうもこの地のでは、茶碗をあけてはならないという風習があるらしい。
まるでわんこそばのように茶を注いでくるが、こちらは中国語がわからぬので止められない。美味いし、調子に乗って飲んでいたら、オナカがかなりたぽたぽになってしまった。
皆で茶を買ってナントカ店を辞し、最後はタクシーに乗って港へ戻ったが、どうも港の位置を運転手がカンチガイしたらしく、港のかなり手前で降ろされてしまった。
しかし、その土地の小売店の店が近くにあり、まだ時間もあったので、菓子を買ったりアイスを買ったりジュースを買ったりと、残った人民元を消費していると・・・。
帰船リミットがかなりヤバい状態に。
帰船リミットとは、この時間までに船上に帰ってこないとダメですよ~というボーダーライン。
これに遅れると船に乗り込めず、あまつさえ置いていかれてしまうという嫌なオマケつきである。遅れるわけにはいかない。
走りに走って、帰船リミット20分ほど前に、ギリギリターミナルに着く。まだお土産屋が開いていて、ピースボートの乗船客らが最後の人民元消費とばかりに群がっている。
まだ土産を買う人もそうでない人も、帰船時間になんとか間に合った。
約一時間後、船はアモイを離れ、夜の海上を進んでいく。
最初の寄港地で思い出深いこの都市は、再び立ち込めてきた霧の向こうに、淡く霞んで消えていった。
お懐かしいピースボート69回目の船旅!!
今までお仲間をなかなか捜せられなかった。船中で私は毎日パソコン日記を書き残した。安いカメラ二台を用意し、何をおいても一生懸命撮り、帰船後すぐにパソコンに移し替え、東京湾に入るまで続けた。
だが、誰も私の旅行記に感心を持って貰えなかった。やはり苦労して船旅を過ごした仲間しかあの感激は理解できないものと知った。
私のブログの「70」回目あたりに旅行記が出てきます。一度ご訪問下さい。
by 中村 正三 七十六歳 (2013-02-12 16:51)
中村正三さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
同じような感じでブログを書いている方と、このブログを通じて知り合うことができました。
このブログが完成したらリンクを張りたいと思っております。
いつになるか確約できませんが、そのときはその方と同じくリンクをはらせていただけると嬉しいです。
by rastaban (2013-02-13 21:13)